同性婚の短編映画がグランプリ受賞。同性パートナーをめぐる家族の葛藤を描く『誰も悪くないのにね』「Branded Shorts of the Year」国内部門に選出
短編映画『誰も悪くないのにね』が、「Visual EXPO by BRANDED SHORTS」で最優秀賞「Branded Shorts of the Year」ナショナル部門を受賞しました。
結婚の平等の実現を目指す公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人には、同団体の短編映画『誰も悪くないのにね』が、米国アカデミー賞公認およびアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」内のブランデッドムービー表彰部門「Visual EXPO by BRANDED SHORTS」において、最優秀賞である「Branded Shorts of the Year」ナショナル部門を受賞したことを発表しました。
また、同性婚が法制化された国を訪れ、当事者カップルや市民へのインタビューを通じて社会の変化や結婚観を描くドキュメンタリーシリーズ『世界の同性婚ができる国に行ってみた!』の最新作として、「オランダ編」が公開されています。
◆『誰も悪くないのにね』本編:https://youtu.be/iI9ue4T8NHc
◆『世界の同性婚ができる国に行ってみた!』オランダ編:https://youtu.be/Ctb_qgnRKqE
『誰も悪くないのにね』は、同性パートナーの存在を両親へカミングアウトした息子と、それを受け止める家族の心の揺れを描いた短編映画です。
マリフォーが全国各地のLGBTQ+関連団体と連携して推進するプロジェクト「結婚の平等にYES!」を通じ、全国15地域から寄せられた「LGBTQ+当事者の周囲の人の心が動く瞬間」のエピソードを募集。
映画『PERFECT DAYS』で共同脚本・プロデュースを務めた高崎卓馬氏がその中から1つの実話を選定し、脚本化されました。
審査においては、同性婚をめぐる家族の葛藤を特定の対象を否定することなく描いた点が評価され、9月29日(火)開催のアワードセレモニーにて、応募総数654作品の中から「Branded Shorts of the Year 2026」ナショナル部門最優秀賞に選出されました。
なお、本作は2025年4月にYouTube上で公開され、再生回数は約5万回を記録しています。
<選定理由>
「同性婚をめぐる家族の葛藤を、誰かを『悪者』にすることなく、当事者と家族それぞれの思いが見える関係として描いた作品。社会課題を身近な一対一の関係から考えさせる力と、広く共有される価値が評価され選出」
<受賞コメント マリフォー理事 松中権>
「日本全国に暮らすLGBTQ+当事者の方々から寄せていただいたエピソードの一つをベースに、この作品が生まれました。今回の受賞が、『結婚の自由をすべての人に』というムーブメントの背中を押すような機会になればと思っています。」
【作品概要】
・タイトル:『誰も悪くないのにね』
・出演:杉田雷麟、服部樹咲、河井青葉、赤堀雅秋
・企画・原案:高崎卓馬/監督・脚本:大森歩/音楽:林正樹/プロデューサー:小林祐介
・制作:株式会社スプーン
『世界の同性婚ができる国に行ってみた!』は、同性婚が法制化された国を訪れ、当事者カップルや市民へのインタビューを通じて同性婚がもたらした社会の変化や結婚観を描くドキュメンタリーシリーズです。
シリーズ4作目となる最新作では、2001年に世界で初めて同性婚を法制化し、25周年を迎えたオランダを取り上げています。
同国初のゲイを公表した首相であり、史上最年少の38歳で就任したロブ・イェッテン首相への特別インタビューが収録されているほか、以下の人物やイベントを通じてオランダの現状が紹介されます。
・世界で初めて法的に結婚したレズビアンカップル
・子育てをしているゲイカップル
・オランダに移住し同性婚をして暮らす日本人
・25周年に合わせて開催されたワールドプライドのパレード
マリフォーは、結婚の自由を望む層やテーマに対する理解を深めたい人々を対象に、定期イベント「マリフォーラウンジ」を開催しています。
10月11日の「国際カミングアウトデー」を記念した特別企画として、10月8日(木)に新宿二丁目のAiSOTOPE LOUNGEにて「愛と結婚を考えるパーティー in 新宿二丁目」が実施され、平日夜の開催ながら約100名の来場者が参加しました。
イベント内では『世界の同性婚ができる国に行ってみた!』オランダ編の初上映が行われたほか、受賞記念として『誰も悪くないのにね』の一般上映も実施されました。
あわせて開催されたトークショーには、ミュージカル『RENT』でゲイカップル役を演じるコリンズ役の加藤潤一氏およびエンジェル役の坂口涼太郎氏が登壇。
登壇者からは「RENTで描かれる90年代には、どんなに愛し合っても同性カップルは結婚できなかったが、今はアメリカではできるようになった」「日本も様々な愛のかたちが社会として認められる世の中であってほしい」といった所感が示されました。
また、ゲストとしてYouTube「ナイモンチャンネル」の『Howling Love -僕たちの恋する日-』に出演するGO氏とSEYA氏が参加したほか、司会は新宿二丁目発のディーヴァユニット「八方不美人」のエスムラルダ氏とちあきホイみ氏が務めました。
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。 5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。 5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。 5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。 5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。 5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。 5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。 5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。 5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。