湘南国際マラソンが2026年度グッドデザイン賞を受賞 ―マイボトル・マイカップによる新しい給水の仕組み―
湘南国際マラソンは、ランナー自身がマイボトル・マイカップを携帯して走る「マイボトル・マイカップマラソン」を中心とした大会運営において、「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
湘南国際マラソンは、ランナー自身がマイボトル・マイカップを携帯して走る「マイボトル・マイカップマラソン」を中心とした大会運営において、「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
使い捨てカップやペットボトルによる給水を全廃する一方、コース上に約200箇所の給水ポイントを設置。環境への配慮とランナーの安全性・快適性を両立させ、マラソン大会における給水のあり方を再構築した取り組みが評価されました。
2022年に開始されたこの取り組みは、今年で5回目の実施となります。
2026年12月6日(日)に開催される「第21回 湘南国際マラソン」においても、約26,000人のランナーとともにマイボトル・マイカップによる大会が運営されます。
一般的にマラソン大会の給水所では、使い捨てカップを使用し、数キロごとの一定間隔で水分を補給することが一般的とされています。
湘南国際マラソンではその従来構造を見直し、ランナー自身がマイボトル・マイカップを携帯する方式を採用することで、給水に伴う使い捨てゴミの発生を抑止しています。
一方で、一部区間を除き約200mごと、コース上に約200箇所の給水ポイントを設置し、ランナーが必要なタイミングで水分補給を行える環境を整備しました。
同大会では「環境への配慮」と「ランナーにとっての走りやすさ」の両立を目的とし、従来の「給水所」単位から42.195kmのコース全体を「給水エリア」と捉える新しい運用モデルを展開しています。
また、導入以前から行われてきた「エコ・フレンドシップ」活動を通じてごみの資源分別や環境負荷の算定・可視化を継続。
こうした取り組みの蓄積を基盤に、2022年からマイボトル・マイカップ方式の導入を開始し、給水導線や衛生管理、事前周知を含めた大規模マラソン大会における持続可能な運用体制の改善が重ねられています。
2022年の導入以降、「マイボトル・マイカップマラソン」は出走ランナーの声をもとに改善が重ねられてきました。
給水ポイントの配置や水量の見直しを図ることで、安全かつスムーズな給水体制への進化が進められています。
その結果、マイボトル・マイカップマラソンの継続に賛成するランナーの割合は、導入初年度である2022年の86%から、2025年には95.5%へと上昇しました。
また、使い捨てカップやペットボトルを使用しない給水方式をはじめとする取り組みにより、大会全体のゴミ排出量は導入前と比較して約76%削減されています。
環境負荷の軽減にとどまらず、参加ランナーに広く支持される仕組みとして定着が進んでいる点が本取り組みの特徴となっています。
今回の受賞は、マイボトル・マイカップや給水設備、それらを活用した給水方法など、大会を構成する要素を一つの仕組みとして統合し、環境への配慮とランナーの安全性・快適性を両立してきた取り組みが評価されたものです。
大量の使い捨てゴミが発生するマラソン大会の課題に対し、ランナーの体験を損なわずに新しい給水のあり方を構築。
単発の取り組みに留めず、実際の大会運営を通じて改善と継続が重ねられてきました。
2022年に開始された「マイボトル・マイカップマラソン」は、4年間の運用を経て湘南国際マラソンのスタイルとして定着し、今回のグッドデザイン賞選出へとつながりました。
【グッドデザイン賞 審査委員評価コメント】
「マラソン大会で生じる大量のゴミ問題に対する意義ある取り組みである。他の大会でもこの考え方が導入されることでさらなる広がりを期待できる。また、環境配慮の観点だけでなく、もっと根源的な『マナー』について改めて考えさせられ、広い社会性をともなった取り組みであることを評価した。」
■ 湘南国際マラソン実行委員会 実行委員長 瀧川 一輝 コメント
「今回のグッドデザイン賞受賞を、大変うれしく思います。
2022年にマイボトル・マイカップによる大会をスタートしてから、ランナーの皆様、ボランティアの皆様、スポンサー・協力企業の皆様、開催地域の皆様をはじめ、本当に多くの方々にこの取り組みをご理解いただき、支えていただきました。今回の受賞は、そうした皆様とともにいただいた評価だと感じています。
環境への配慮と、ランナーにとっての走りやすさ。そのどちらかを選ぶのではなく、両方をより良くしていくことが、私たちが目指してきた湘南国際マラソンの姿です。
12月6日には、今年も約26,000人のランナーを湘南にお迎えします。マイボトル・マイカップとともに、湘南国際マラソンならではの42.195kmを楽しんでいただければと思います。」
湘南国際マラソン オフィシャルサイト
https://www.shonan-kokusai.jp/
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
4.1 2030 年までに、すべての女児及び男児が、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。 4.2 2030 年までに、すべての女児及び男児が、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。 4.3 2030 年までに、すべての女性及び男性が、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。 4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事 及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。 4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。 4.6 2030 年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。 4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。 4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。 4.b 2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。 4.c 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。