旅するクジラ
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唐津の海から生まれた廃ペットボトルキャップ100%のクジラ、海を越え8カ国へ──おしゃれなお土産「旅するクジラ」、初回ロット完売で追加投入

NPO法人 唐津Farm&Foodが手がけるクジラ型キーホルダー「The Whale」が、「旅するクジラ」という愛称とともに、唐津のおしゃれなお土産・ギフトとして国内外へ広がっています。

NPO法人 唐津Farm&Food(佐賀県唐津市/代表理事・濱口のぞみ)が手がけるクジラ型キーホルダー「The Whale」が、「旅するクジラ」という愛称とともに、唐津のおしゃれなお土産・ギフトとして国内外へ広がっています。
アンテナショップ「KARAE SHOP」での販売開始(2026年4月)後、初回ロットは約1カ月で早々に完売し、追加分を投入。一つひとつ手作業でつくられる一点ものでありながら、購入された方の手でアメリカ・韓国・台湾・ドイツ・イギリス・フランス・デンマーク・オーストラリアの8カ国へと旅立ち、国内外から喜びの声が続々と寄せられています。 たった一つの小さな工房から生まれたクジラが、なぜこれほど遠くへ 「これ全部違う色なの?」「どこで買ったの?」。色も模様もすべて異なる手のひらサイズのクジラが、贈り先での会話を生み、唐津の海と海洋プラスチック問題への気づきを静かに広げています。



販売開始から数カ月、同社はこのクジラに「旅するクジラ」という愛称を付けました。ふたつの旅があるからです。

ひとつめは、原料の旅。 家庭で最後のひと口まで飲み干されたペットボトルのキャップ。波にゆられ砂浜へたどり着いた、海岸漂着の海洋プラスチック。学校で子どもたちが集めたキャップ。ばらばらの場所と時間をくぐり抜けたそれらが、同社の Precious Plastic 唐津(捨てられるはずだったプラスチックを洗い・砕き・熱でとかして新しい製品に作り変える、廃棄物を出さず資源を循環させるアップサイクルの工房)にたどり着き、いくつものキャップが溶け合って一体のクジラへと生まれ変わります。

ふたつめは、お土産としての旅。 KARAE SHOPで誰かの手に渡ったクジラは、旅かばんに寄り添い、また見知らぬ街をめざします。これまでに海を越えた8カ国で、クジラは誰かの机の上に、大切な人の手のひらに、静かな居場所を見つけています。

「旅するクジラ」は、これまでにアメリカ・韓国・台湾・ドイツ・イギリス・フランス・デンマーク・オーストラリアへ、お土産・ギフトとして旅立ちました。実際に手に取ってくださった方々から、国内外あわせて7件の声が届いています(一部を紹介)。

唐津のお土産に(女性・30代/日本):やきもん祭りで唐津へ。自分用と小学生の娘用に1つずつ購入。娘はランドセルに付けていて、学校で「これどうしたの?」と聞かれるたびに、母から聞いた話を一生懸命に説明しているそうです。子どもにとっても誇らしい持ち物になっています。
母の日のプレゼントに(女性・20代/日本):唐津旅行でKARAE SHOPへ。色をとても悩んで、母の好きな水色っぽいクジラに。渡すと「これ全部違う色なの?」とすごく喜び、ペットボトルキャップから出来ていると伝えると、驚きながら納得してくれました。

From Seoul(女性・30代/韓国):クジラと海が好きな親友の誕生日に1つ。唐津のビーチで集めたキャップから出来ていると伝えると、友人は涙を流して喜んでくれました。来年もまた訪れます。

Japan trip(男性・30代/アメリカ):日本旅行でKARAE SHOPへ。自分・妻・子ども2人の分、4体を購入。8歳の娘が「本当にボトルキャップから出来てるの?」と何度も聞くほどのお気に入りに。旅行で一番のお土産でした。

KARAE SHOP again(女性・30代/台湾):昨年は自分用に1体。今年はまたKARAE SHOPを訪れ、海洋保全NGOで働く同僚への分6体を購入。海の向こうでもプロジェクトに刺激を受けています。

国内外で選ばれている背景には、「環境にやさしいから」だけではない理由があります。
偶然から生まれる、世界に一つだけのマーブル模様 集まるペットボトルキャップの色は毎回違うため、溶け合うクジラの色も模様もすべて異なります。意図して作れない、偶然のグラデーション・くすみカラー・北欧系の優しいトーン。「これ、誰がデザインしたんですか?」と聞かれることもありますが、デザインしているのは、唐津に集まってきたペットボトルの色そのものです。
写真に映える、ニュアンスカラー 背中のマーブルは自然光でも室内の柔らかい光でも表情が変わり、「#唐津お土産」「#サステナブル雑貨」「#旅するクジラ」での投稿が増えています。
「サステナブル」と「おしゃれ」を両立 “おしゃれだから持ちたい・贈りたい”と思っていただけて、結果として海洋プラスチック問題の解決につながる——その設計を大切にしています。「これ可愛い、どこで買ったの?」から会話が始まり、「実はペットボトルキャップから出来ていて……」と続いていく。お土産が会話のきっかけになることがゴールです。

関係者コメント
「販売を始めたとき、正直ここまで遠くへ旅していくとは思っていませんでした。初回の45個が約1カ月でほぼ完売したのも、想像以上でした。私たちが目指しているのは“自分たちの仕事が必要なくなる社会”です。海洋プラスチック問題を『正しいから』と訴えるだけでは、なかなか広がりません。けれど“おしゃれだから持ちたい・贈りたい”と思っていただける一点ものなら、手に取ってもらえる。その先で『実はペットボトルキャップから出来ているんです』と物語が伝わり、海のことを考えるきっかけになる。唐津の小さな工房から生まれたクジラが、すでに8カ国の誰かの日常に届いていることに、地域の活動の可能性をあらためて感じています。」 ── NPO法人 唐津Farm&Food 副理事 小嶋宏明

外務省 SDGsサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し対処する。
14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。
14.5 2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。
14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する**。 **現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉およびWTOドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。
14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。
14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。
14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。
14.c 「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。