「高尾100年の森」での環境教育プログラム成果発表会
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「高尾100年の森」での環境教育プログラム成果発表会を開催

佐川急便株式会社は、東京都八王子市に所在する社有林「高尾100年の森」をフィールドとした環境教育プログラム「高尾グリーンハイスクール」の成果発表会を開催しました。

SGホールディングスグループの佐川急便株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:笹森公彰)は、東京都八王子市に所在する社有林「高尾100年の森」をフィールドとした環境教育プログラム「高尾グリーンハイスクール」の成果発表会を開催しました。
本プログラムは、八王子市の中高生を対象に、実践的な生物多様性学習の場を提供することで、地域の自然環境への理解を深め、将来の環境保全を担う専門性の高い人材を輩出することを目的としています。参加者は、水生生物、昆虫、鳥類、植物など、自らの関心分野において、専門家からの技術的な助言やサポートを受けながら、年間を通じて観察・調査に取り組んできました。こうした実体験の積み重ねにより、次代を担う若い世代が地域の自然環境と主体的に向き合い、専門性を深める契機としています。



・開催日時:2026年3月30日(月)
・開催場所:佐川急便 東京本社(東京都江東区)
・参加者数:59名(東京都立八王子東高等学校、東京都立南多摩中等教育学校、穎明館中学高等学校、工学院大学附属中学校・高等学校、聖パウロ学園高等学校、東京純心女子中学校・高等学校、八王子市、株式会社エコロジーパス、一般財団法人持続性推進機構、一般社団法人構想未来会議)
・内容:成果発表会では、生徒たちがフィールドワークを通じて得た観察結果や分析内容を報告。地域の自然環境の現状や課題、保全に向けた提案などが共有されました。



「これまで大学生や若手社会人など次世代を担うユース層を対象とした、里山を保全するプロジェクトに取り組んできました。そして、2025年からは100年というタイムスパンの中で、さらに世代の輪を広げるため、八王子市内に在る中高生の生徒たちによる里山の生物多様性調査を始動させました。次世代を担うユースたちが代々保全整備してきた森で、それに続く次の世代が森の多様性に関心を持ち、森を身近に感じ、里山保全が次の世代に引き継がれスパイラルアップしていく素晴らしい連環に進化しつつあります。」



「縁あってお話をいただいてから、季節が一巡しました。
ムササビ調査で高尾山には何度も足を運んでいたもののセンサーカメラを設置して定期的なデータを得ることはイチ部活では申請が難しく、私自身も貴重な体験をさせていただきました。
八王子市の同学年との交流やファシリテーターからの知識の提供は学校内では得られない実体験であり、クマや天候に臨機応変に対応していただきながら年間7回の現地調査に加えて、得たデータをもとに「裏高尾でのセンサーカメラによる調査結果」という題目で東京生物クラブ連盟でのポスター発表も2月に行えました。日曜日の活動や発表にあたり数千枚にも及ぶセンカメ写真のエクセル化は根気がいる作業であり、部員の底力と無限の可能性を知ることができ、高尾の森に育てていただけたこと、機会を提供してくださった皆さまに感謝します。」 
(工学院大学附属中学校・高等学校)

「今年度は本校の高校2年生4名が活動に参加させて頂きました。4名とも活動を楽しんでいる様子が伺え、また引率している私自身も楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました。あまり感情を表に出すことのないタイプかなと思っていた生徒が、プラナリアを見つけて興奮した様子だったこと。他校の生徒さんからも注目され誇らしげな様子だったことが特に印象的でした。また植生調査の際にファシリテーターの方から下刈りをしたエリアとそうでないエリアについて説明を受けた生徒たちが「生物基礎でならったやつだ!」と話していたことも印象的でした。次年度も参加させて頂ければと思います。」
(東京純心女子中学校・高等学校)

「自然を理解しようといろいろな調査をする過程で、普段何気なく見過ごしている自然の複雑さや絶妙さに気づきました。今回の経験から、これまでに増して自然をもっと知りたい、自然に触れたいと思うようになりました。毎回、森に入るたびに感じる清涼感は癒しになり、活力になりました。佐川急便の方々、ファシリテーターの先生方、みなさまには何から何までお世話になりありがとうございました。」
(穎明館中学高等学校)

「ファシリテーター調査で学んだ手法を、その後の自主的な調査でも実践したことで、活動の質がより高まりました。 また、他校の生徒と合同で調査を行うなかで、互いの興味・関心を語り合う機会もあり、刺激し合いながら取り組むことができました。こうした交流がきっかけとなり、後日には学校間の交流会が実施されるなど、新たな関係の構築にもつながりました。『高尾100年の森』での活動は、専門性の向上や活動の充実だけでなく、地域に根差した環境教育や学校間の関係づくりにも発展していると感じています。」
(東京都立南多摩中等教育学校)

「ファシリテーターとの分野別調査が印象に残っています。専門家の方から直接お話しをいただきながらの活動で、生徒がいきいきと活動している姿が印象的でした。教員だけでは、専門知識を生徒と深めていくのが難しい部分もあるため、自然が好きな生徒にとっては大変貴重な機会だったと思います。」                 
(聖パウロ学園高等学校)

「高尾の森自然観察会では、「高尾100年の森」という貴重な環境のもと、多くの専門家の先生方にファシリテートいただきました。そのおかげで、各回において生徒たちが学びの深まりを実感している様子が見て取れました。特に、さまざまな調査を通じて専門家ならではの“視点”を示していただけたことは大きな価値であり、生徒たちはその“視点”を獲得することで、自然の中で目にするものへの解像度を高めることができたはずです。こうした経験は将来、生徒自身が主体的に自然から豊かな学びを得ていく力につながるものと確信しております。」
(東京都立八王子東高等学校)

国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。