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持続可能な物流のカギは"現場"にあり――エフピコが挑む物流改善の最前線 11月11日に物流改善発表会を開催

エフピコ物流株式会社は、2025年11月11日(火)に「第15回物流改善発表会」を開催しました。

エフピコ物流株式会社(代表取締役社長:小泉 哲)は、2025年11月11日(火)に「第15回物流改善発表会」を開催いたしました。本発表会は、全国の物流拠点で若手スタッフを中心に実践されている改善活動の成果を発表する社内イベントの1つです。7月からの書類審査・予選会を勝ち抜いた15チームが発表会に参加しました。

同社では、10年以上前から経営層と従業員が直接意見を交わす「タウンホールミーティング」を年2回開催しています。これまでのミーティングを通じて、多くの現場改善や新たな取り組みが生まれました。
「今を疑い、新しく考え直す」「これまでの当たり前を変える」という現場の意識改革から生まれた改善事例は全国のエフピコグループ拠点にも同時放送され、全社の“改善文化”の醸成につながっています。



<1位>
⼊庫荷降ろし⼿順の動画を使った案内(関⻄配送センター)
<2位>
サンプルセンター土曜⽇非稼働による変化(福山ピッキングセンター)
<3位>
パートさんが作業しやすい現場環境作り(八王子ピッキングセンター)
<小泉社長賞>
スポットワーカーの有効活用スイッチング
積込バース改善によるドライバー負荷軽減
フォークリフト始業前点検表の電子化
動画を活用した作業⼿順説明

評価のポイント
6~7分の発表時間内であることや、改善内容が他拠点の参考となりすぐに真似できる内容であること等、複数の観点から評価・採点され受賞チームが決定。時間の正確性も重要となる物流部門であるからこそ、所定の発表時間を超えるチームはありませんでした。

同社の物流部門の大きな特徴は、問屋機能を持つ倉庫業務とお客様に製商品をお届けする配送業務の両方を行う物流ネットワークを自社で構築していることです。それにより、製品の生産に合わせた金型移動、生産した製品の在庫管理、拠点間の製品横持ち、仕入れた商品と製品を同梱するピッキング、そして出荷・配送までの一連の業務を生産本部、営業本部と連携してスムーズに実行しています。

<自社物流>エフピコの循環型リサイクルを支える使用済食品トレー回収

エフピコグループでは、スーパーマーケット等の販売店で集められた使用済み食品トレーを回収し、それらをリサイクル工場で原料に戻して、もう一度食品トレーを生産する「循環型リサイクル」に取り組んでいます。同社はこの循環のカギとなる使用済み食品トレーの回収を担っています。トレー回収には、製品納品後の空になったトラック(帰り便)を活用。往路・復路双方で高い積載率を実現し、運送効率向上を図っています。
このような柔軟で、効率的な仕組みは、自社にて物流ネットワークを整備しているからこそできることです。食品トレーを扱う企業として、リサイクルや環境負荷低減を推進する仕組みに積極的に取り組んでいます。

<物流の効率化>配送拠点から半径100km圏内で日本の全人口の85%をカバー

物流業界では人手不足に伴う省人・省力化が課題となっています。同社では自社で物流を担うことで、さまざまな業務改善にスピード感を持って取り組める体制を整えています。2023年に関西ハブセンターが稼働し、各配送センターから100km圏内で日本の人口の85%をカバーするネットワークが完成。長距離輸送を回避し、ドライバーの負担を軽減するとともに、環境負荷低減にも貢献しています。また、BCP(事業継続計画)として災害・停電時に72時間稼働することができる自家発電装置を全拠点に配備し供給を止めない対策もしています。

<作業の最適化>入荷、在庫、出荷、ピッキング、配送のすべてを正確かつ迅速に実施

同社では、作業工程のすべてにおいて「正確さ」と「スピード」を両立する最適化を進めています。
倉庫入出荷の自動化では、AGF(無人フォークリフト)やAGV(無人搬送車)、ソーターシステムなど最新の機器を積極的に導入し、人と機械が融合した高品質な倉庫運営を実現。 ピッキング作業では、作業者の手や視線を妨げない「音声ピッキング」を採用し、効率性と精度を高めています。また、大きく嵩張る食品トレーはパレット輸送には向かないと言われていましたが、独自の工夫により実現。積込み・荷おろし時間を短縮し、ドライバーの負担軽減にも成功しました。さらに、運行管理では自社開発の「RDチェックシステム」により、出発から納品完了までの工程をリアルタイムで可視化。エフピコグループ内外での円滑な連携と業務効率化を支えています。

エフピコのミライ物流 エフピコフェア2025

<株式会社エフピコ>
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで使用される簡易食品容器を製造販売する国内最大手メーカーです。エフピコ方式のリサイクル「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」による地上資源の循環及びCO2排出量削減、環境負荷の低い容器の開発による省資源化などを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
所在地:〒163-6036 東京都新宿区西新宿6丁目8番1号新宿オークタワー36階
代表者:代表取締役会長  佐藤 守正/代表取締役社長  安田 和之
設 立:1962年7月
HP:https://www.fpco.jp/

<エフピコ物流株式会社>
エフピコグループの物流を担う中核企業として、全国の生産拠点とお客様をつなぐ効率的かつ環境負荷の少ない物流ネットワークを構築しています。生産した製品の在庫管理、入出荷、お客様への納品、帰り便で使用済み食品トレーの回収、工場間の資材(金型・原料)の移動など、グループのすべての物流を自社で責任を持ってコントロールすることで、製品の安定した供給体制を構築しています。
所在地:〒163-6036 東京都新宿区西新宿6丁目8番1号新宿オークタワー36階
代表者:代表取締役社長 小泉 哲
設 立:1979年7月
HP:https://www.fpco-logistics.jp/



国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
4.1 2030 年までに、すべての女児及び男児が、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.2 2030 年までに、すべての女児及び男児が、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.3 2030 年までに、すべての女性及び男性が、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事 及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
4.6 2030 年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.7 2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b 2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格を持つ教員の数を大幅に増加させる。