
「一歩踏み出す社会を、共に。」障害のある人と地域をつなぐベンチャー型福祉施設「RehaCamp就労守谷」茨城県守谷市
障害のある方の“働く”を支えるだけでなく、地域と共に挑戦する新しい福祉の形を実現。起業した作業療法士が「一歩踏み出す社会を、共に。」を理念に、利用者・地域住民・企業が交わる場を創出しています。
2025年6月に開設された「RehaCamp就労守谷」は、障害のある方の就労を支援する就労継続支援B型事業所です。作業療法士の専門性を活かし、「リハビリ×就労×地域」をつなげる新しいモデルを構築しました。
事業所内にはレザー工房とセレクトショップを併設し、利用者が制作した製品が地域の方々に直接届く仕組みを備えています。
同施設が掲げるのは「挑戦する福祉」、利用者が自ら挑戦できる環境を提供しています。利用者の工賃向上や社会参加を重視し、地域の人々と交わる仕組みを積極的に取り入れています。
RehaCamp会議
月に1回。利用者参加型で生産活動の現状を把握し、新商品の企画案や商品改良、販路拡大等を会議しています。利用者もただ作業を遂行するだけでなく作り手だからこそわかる視点、“誰に届けたいか””どうしたら売れるのか””どんな商品があればよいか”伝えられるよう会議しています。
居酒屋へ施設外就労
居酒屋の開店準備及び清掃を請け負っています。飲食店の人員不足と福祉の工賃向上の課題に対して互いに協業する事で地域に根差した就労支援を実現しています。
また、Instagramでの情報発信も注目を集めており、開設わずか数ヶ月でフォロワー数が1000人を突破。SNSを通じて「福祉をもっと身近に」感じてもらう取り組みを展開しています。
RehaCamp就労守谷
地域作家の委託販売を請け負う
近隣のハンドメイド作家やレザー職人の想いのこもった素敵な商品を事業所SELECT SHOPにて委託販売を実現しています。現在12社の作家登録しています。(2025年9月1日時点)
商品は、レザーアイテム・アクセサリー(ビーズ、シルバー等)・フラワーアレジメント・デジタルアートなど取り揃えています。
地域イベントやコラボを通じた交流の場づくり
地域貢献を目指して地域行事や出展イベントなどで地域住民の方々と積極的に交流をしています。その中で、障がい福祉の認知を広める活動も積極的に取り組んでいます。
同施設では、利用者が一つひとつ丁寧に手掛けた本革のレザー製品を販売しています。ネームケースやキーホルダーをはじめ、日常を彩る多彩なアイテムを取り揃えています。
当製品の特長は、製造から販売までのすべての工程に利用者が携わっていることです。レザー製造の経験がない方でも安心して取り組めるよう工程を細かく分け、誰もが自分の得意を活かせる仕組みを整えています。また、販売ではパソコンやスマートフォンに強い利用者が、チラシ制作やSNS投稿などを行い、商品の魅力を多くの方に届けています。
こうして生まれたReha Campのレザー製品は、職人のような精巧さと、利用者一人ひとりの想いが込められた温もりが融合した、世界にひとつだけのアイテムです。贈り物としてもご自身用としてもおすすめできる逸品です。
現在、店舗およびオンラインショップにて販売中です。社会貢献につながるお買い物を、ぜひこの機会にお楽しみください。
BASE
「福祉を“守られる場”ではなく、“挑戦できる場”に変えたい。RehaCampは、誰もが一歩踏み出せる社会を実現するために、これからも挑戦を続けてまいります。」
(RehaCamp就労守谷 代表 東ヶ崎 裕)
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
3.1 | 2030 年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生 10 万人当たり 70 人未満に削減する。 |
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3.2 | すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。 |
3.3 | 2030 年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。 |
3.4 | 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。 |
3.5 | 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。 |
3.6 | 2020 年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。 |
3.7 | 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。 |
3.8 | すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。 |
3.9 | 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。 |
3.a | すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。 |
3.b | 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS 協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。 |
3.c | 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。 |
3.d | すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。 |