
【千葉県長南町】樹木や草花を墓標にする「森の墓苑」が、開苑10周年を記念し最後の区画を今秋販売開始。森づくりに貢献する“SDGsなお墓”
自然保護団体が所有・運営する日本初*のお墓として、自然が失われた土地に開苑。埋葬後の管理や継承者の必要がなく、ペットも一緒にお入りいただける新しいお墓のかたち。
公益財団法人日本生態系協会(本部:東京都豊島区、会長:池谷奉文)は、千葉県長南町で運営する自然再生型墓地『森の墓苑』において、開苑10周年を記念し、2025年秋(10月予定)に最後の170区画を販売いたします。『森の墓苑』は、かつて土砂採掘により自然が失われた土地を取得し、50年後に自然の森をつくることを目標に2016年に開苑しました。
『森の墓苑』公式サイト: https://www.morinoboen.org/
※日本国内における自然保護団体が所有・運営するお墓として(2016年2月時点の同協会調査)。
近年、様々な分野で日本人のライフスタイルの変化が生じています。お墓も先祖から引き継ぐ形の家墓から、樹木葬が一番人気となっています。樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とするお墓の形式です。自然に還ることを望む方や、継承者を必要としないお墓を希望する方に選ばれることが多い埋葬方法です。
しかし、公的な基準がないため様々な形のものが発売されています。その結果、見学された方からは「想像したのと違った」という声をよく聞きます。また、多くの樹木葬では一定期間が過ぎると合祀墓に移されてしまう(知らない人のお骨と一緒にされる)ことや、埋葬時にお骨を粉砕しなければならないことなどを気にされる方が多いようです。
現代のお墓選びのポイントには①値段が安い、➁子孫に管理を託さない、③ペットも一緒に埋葬できる、④宗教とは関係がないといった点が挙げられます。
『森の墓苑』はこれらをすべてクリアできるだけでなく、以下の理由から多くの方に選ばれています。
理由1:未来の森をつくる“SDGsなお墓”
墓石の代わりに在来樹木を植え、50年かけて自然の森を再生するというコンセプトはもちろん 、森づくりを通じて亡くなった後も社会貢献できる点が、他のお墓と大きく違います。
さらに、2020年に千葉県で初めて環境教育等促進法にもとづく「体験の機会の場」に認定、2021年に長南町のふるさと納税返礼品に選定されるなど、環境教育や地域づくりの分野でも貢献しています。
まさに、『森の墓苑』は社会貢献度が高い“SDGsなお墓”といえます。
理由2:現代のお墓の悩みを解決
「費用はかけたくない」「子孫に管理を託さない」「ペットも一緒に」「宗教施設ではないほうがいい」など、『森の墓苑』現代のニーズに応えています。
理由3:画一的でない、本当の樹木葬
多くの樹木葬で聞かれる「一定期間が過ぎると合祀される(知らない人のお骨と一緒にされる)」や、「埋葬時に遺骨を粉砕する必要がある」といった懸念点が、『森の墓苑』にはありません。
『森の墓苑』は、長年、土砂採掘がおこなわれ自然が失われた土地を当協会が取得し、50年後に自然の森をつくることを目標に2016年に開苑しました。関東を中心に全国から申し込みをいただき、現在までに約50種類の樹木を600本以上植樹しました。 その結果、森らしくなるとともに、トウキョウサンショウウオやカヤコオロギなど千葉県の最重要保護生物をはじめ、多くの生きものが見られるようになってきました。 「お墓なのに新しい命が芽生える」という場所なのです。
森の墓苑で開催された催しの報告や、苑内で観察された生きもの情報などを掲載したニュースレターを毎年2号発行しています。
このニュースレターでは、ご契約者が森の墓苑を選んだ想いや考えをお聞きしてまとめた「お客様物語」を実名で掲載しています。
生物多様性を守り未来へとつないでいくために、市民、企業、行政とともに、持続可能な社会を築くための取り組みを行う民間の環境保護団体。特に、河川における生態系保全について、法制度からモデル事業まで手掛けています。
【組織概要】
名称:公益財団法人日本生態系協会
会長:池谷奉文
本部所在地:東京都豊島区西池袋2-30-20
設立: 1992年2月3日
事業内容:自然と共存した持続可能な国づくり・地域づくりのための、政策提言、調査研究、国内外の関係諸団体との交流・連携並びにこれらの団体への支援、資格の認証、普及啓発、行政・企業が設置する環境関連施設の管理運営、自然生態系を守るためのナショナル・トラスト活動の実施、ナショナル・トラスト活動を行う個人及び組織への支援事業、自然の保全と再生を目的とした自然保全・再生墓地の整備・運営
公式web:https://www.ecosys.or.jp/
国際連合広報センターサイト「JAPAN SDGs Action Platform」における「持続可能な開発のための2030アジェンダ 仮訳(PDF)」によると、以下のように記載があります。
目標 15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。 15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。 15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。 15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。 15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。 15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアクセスを推進する。 15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。 15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。 15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計に組み込む。 15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。 15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。 15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。